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機械設計の将来性を現役エンジニアが赤裸々に語る!年収や今後の必要なスキルは?

機械設計の仕事とは?年収や将来性、やりがいを現役エンジニアが語る 機械設計の仕事・転職・資格
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近年よくニュースやメディアでも報道されている、流れ作業や検品作業などの自動化・AI化。一度は見たことがあると思います。

いずれAIやロボットが普及し、人が要らなくなるなんて記事をみたことがある人も少なくないでしょう。

ロボットや自動化技術・IT技術は年々進化を重ね、人間顔負けのトラブル判断能力で生産ラインの人員削減を果たしています。

そこで今回はそれらの状況を踏まえ、機械設計の仕事とは?将来性や、やりがい、年収について現役の機械設計エンジニアが本音を語りたいと思います。

これから機械設計を目指そうとしている人や、現役の機械設計エンジニアの参考になれば嬉しいです。

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機械設計とは?仕事の種類はどんなものがある?

機械設計とは?仕事の種類はどんなものがある?

機械設計エンジニアと一言で言っても、実は全然違う仕事内容になったり、求めるスキルが違ったりします。

機械設計者が活躍できる業界は様々で以下のようなものがあります。

  1. 自動車業界
  2. 航空宇宙業界
  3. 家電業界
  4. 医療業界
  5. 産業用ロボット
  6. 大型・小型船舶
  7. 工作機械・設備機器

また機械設計者の仕事の種類は以下のようなものがあります。

  1. 設計だけをする設計者(設計事務所・フリーランスなど)
  2. 設計と製作・調整など製品が使える状態までサポートする設計者(設備製作会社など)
  3. 自社で設計・製作・使用をし、定期メンテナンス・修理等までフォローする技術者(生産工場の技術部員、生産技術部員など)

これらの機械設計の仕事の種類について特徴やメリット・デメリットをまとめてみました。

①設計事務所等②設備製作会社③自社設備担当者
・顧客の必要とする設備を設計する
・組立や加工は委託する。
・広い範囲の知識を習得できる。
・設計から調整まで一貫し、顧客に設備として納入する。
・広い範囲の知識を習得できる。
・現場からの要望や現状を踏まえ、自社で製作する。
・現場の声や現状の課題点を反映させやすい。
・その業界の知識に特化しておりノウハウが確立されている。

私自身は③の「自社設備担当者」としての機械設計者なので、それを題材に機械設計の仕事内容を大まかにまとめました。

設計業務設計・社内の予算・目的にあった設備を設計。
・現場からの要望や課題点もここで取り込む。
・センサやアクチュエータの選定・加工部品の設計なども行う。
・加工部品は同じ機能を発揮するものでも、少しの工夫と知識でコストが大きく変化します。
組立て・調整・実際に設計したものを組立て、可動部の干渉がないか、はめあいがうまくいくかなどを確認しつつ、必要な調整を施す。
・若干の誤差でも大きな事故に繋がることや、製品に異常を与えることもあるので、入念に確認する。
・試運転をし、実際に使える状態に仕上げる。
定期メンテナンス油圧装置の場合オイル交換・可動部の潤滑・電気部品の点検など安全の維持と機械の保全を行う。
修繕・改良部品が故障した際の処置・改善すべき点が発生した場合の再設計などを行う。

定期メンテナンスと修繕・改良は会社や部署によって別に担当者がつく可能性がありますので引継ぎも忘れてはなりません。

このように機械設計の仕事と一概に言っても、会社によって担当範囲や、仕事内容が様々です。

ただどこの会社に行っても、自分で手を動かして設計をしていればしっかりと技術力は付きますので、他の業界に機械設計者として転職するのは問題ないと思います。

その他、機械設計の仕事に向いている人の特徴は以下の記事にまとめてあります。

機械設計エンジニアの年収はどれぐらい?

機械設計エンジニアの年収はどれぐらい?

これはやはり企業の規模・業種・経験や資格などで異なります。

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると、機械設計者の平均年収は約600万ぐらいです。

中小企業では大手と差が出るのは当然と言えば当然ですが、それでも必要な知識が多いため、技能職(生産ラインの作業員や加工作業者)よりは高めの基準で設定されていることがほとんどです。

会社によっては必要資格を取得する費用・取得後の手当てを支給する会社もあります。就業規則等で確認してみるのが良いと思います。

機械設計の年収は他の業界と比較して高いのか?

設計と言っても機械設計の他にも建築設計やシステム設計など様々な職種があります。

実際のところ機械設計の年収が、他業界と比較して高いのか、低いのか気になるところですよね?

厚生労働省のまとめによると各設計の平均年収は以下のようになっており、機械設計は建築設計に次いで高い年収となっています。

職種年収
機械設計606万
建築設計620万
土木設計573万
CADオペレーター461万

ただあくまで上記は大くくりな平均年収なので機械設計でも自動車や航空宇宙関連の大手企業に就職した場合、中堅、ベテランで年収1000万を超えるケースもあると思います。

もし現役の機械設計者が転職などを考える場合は、そのあたりも考慮して仕事を探すと良いです。

その際、機械設計に強い転職エージェントを選ぶのが転職を成功させるコツです。

機械設計エンジニアの将来性

機械設計エンジニアの将来性

この記事を読んでいる方のほとんどは、将来性があるのか、というのが最も気になっていることと思います。

結論から言います。

将来性はあります。むしろこれからも無くてはならない重要な仕事です。

昨今、ロボット技術とAI技術の発達で人が行っていた仕事を機械がすることが可能になってきています。

たしかに機械やAIは情報を集め、計算し、データ化することが得意で圧倒的な正確性とスピードが保証されています。でも逆に言えばその計算式でできる事しかできないのです。

最近ではCADやCAEなどにもAIの技術が織り込まれ、部品としての要求仕様や製造条件を入力すると、最適な形状を複数案提示してくれる技術もあります。

それが発展していけば確かに今の機械設計者の仕事もAIで済むところもでてきますが、求められる要求仕様が何なのか、それを満たされている部品や製品になっているかの最終判断は機械設計者である人間が行う必要があります。

また、いくらAIや機械を制御するソフト側が発展しても、機械というハード側は無くなることはありません。

したがって、シミュレーション技術やソフトウェアスキルも必要になるなど、機械設計者に求められるスキルは変わりながらも、機械設計自体の職種は無くなることはないと思っています。

実際に物として・形として機械がある以上、強度や性能、安全率、使い勝手など多くのことを念頭に置き、それらのすべてをクリアするものを生み出すことは人間にしかできません。

あらゆる技術の急成長により、必要とされる技術や知識は変わりつつあるものの、基本的な考え方や仕事の在り方は人間でないとこなすことができないのです。

最先端の技術を正しく使用し、上手に付き合っていくことで今後の産業への大きな武器になります。

機械設計エンジニアは将来性が十分見込める仕事です。

機械設計エンジニアのやりがい

機械設計エンジニアのやりがい

機械設計のやりがいは何といっても達成感が目に見えることです。

自分の設計した図面が部品となり、それが組み立てられて製品になり、それらが実際に動き、現場もしくは世の中で活躍するわけですから、達成感が大きいです。

その結果、ユーザーから「ありがとう」と言われたときは最高です。

また、その機械で、いままでできなかったことができるようになり、生産能率が上がったのなら、会社にとっては大きな貢献です。

もちろん機械は工場だけで使われるのではありません。実際に各家庭や商業施設・病院・学校にだって導入される可能性があります。

使用する人が限られていないことが多く、誰が使用しても安全に・簡単に使えるようにアイデアを工夫することも設計中の楽しみ・やりがいでもあります。

ただし、やりがいの中には重大な責任を担っていることも忘れてはいけません。

なぜその部品を選定したか、その材質を使うのか、決めるのは設計者です。経験と知識、理論的な根拠から、責任をもって決定するのです。

日々の勉強も楽しんでやることが、一人前になる近道です。

機械設計エンジニアの将来性を高めるスキル

機械設計エンジニアの将来性を高めるスキル

今後は最先端の技術を駆使しつつ設計する機械が増えてきます。

機械や力学知識はもちろんのこと、以下のようなスキルがあると重宝される人材になると言えます。

  • パソコンで図面を書くスキル(CAD)
  • プログラミングをするスキル(制御や集計など)
  • 機械を制御するソフトウェア関連スキル
  • CAEなどのシミュレーション
  • 電子・電気的な欠陥を判断できる知識
  • 品質工学

資格名をあげるとするならば、以下のような資格があります。

  1. 機械設計技術者
  2. 技術士
  3. CAD利用技術者試験
  4. 電気機器組立て技能士(シーケンス制御作業)
  5. 基本情報技術者・応用情報技術者
  6. 第二種電気工事士
  7. 機械保全技能士

また、使用する機械に関係するのであれば以下があります。

  1. 危険物取扱者
  2. クレーン運転士
  3. 玉掛け
  4. フォークリフト運転免許
  5. 消防設備士

あとは語学力も大切です。機械設計者ですと海外勤務も可能性として大いにあり得ます。

まだまだ英語のニーズは高いですので勉強しておくことをおすすめします。

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私も使っていますが、ここまで使い易い英語アプリって他にはないのではないでしょうか?
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まとめ

この記事を読んで、未来を担う技術者を目指したいと思う人がいれば我々技術者として嬉しく、誇りに思います。

また、現役の技術者は、課題が多く、壁に直面してもそれらを乗り越えられる技術者を目指して絶えず勉強をできる意思を強く持って乗り越えていきましょう。

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