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専門家が語るCADオペレーターの将来性とは?AI到来で10年後はどうなっている?

専門家が語るCADオペレーターの将来性とは?AI到来で10年後はどうなっている? CADオペの仕事・年収
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CADオペレーターという職業が将来的に無くなるのでは?AIに代替されてしまうのでは?といった不安の声がネットでも散見されます。

本記事では、デジタルエンジニアリング業界に20年以上の働く筆者が、本当にCADオペレーターの将来性はないのか?生き残っていく方法は何か?を他のサイトにはない視点や実務を通しての実感をもとに考察してみました。

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CADオペレーターとは?

CADオペレーターとは?

「CADオペレーター」の仕事内容とは

CADはComputer Aided Designの略で、CADは2次元図面や3Dモデルを作れるソフトです。

図面のみを作成するものを2DCAD、3Dモデルも作成できるものを3DCADと言います。

これらのCADを使って図面やモデルを作る職業をCADオペレーターと言い、業界によってはモデラー、トレーサーと言ったりもします。

「CADオペレーター」の必要スキルとは

CADオペレーターは未経験からでも全く問題なく挑戦できる職業ですが、以下のスキルは求められます。

  1. CAD操作スキル(パソコン操作スキル含む)
  2. コミュニケーション能力
  3. Office系ソフトの操作スキル(エクセル、パワーポイントなど)
CADのスキルも未経験者はまだ持っていないと思いますので実務経験と共にスキル向上させていけば問題ないです。
https://engineer-wakyo.sakura.ne.jp/171.html

「CADオペレーター」が活躍する業界とは

今ではCADオペレーターは様々な業界で活躍していて、代表的な業界に以下があります。

CADオペレーターはモノづくりに欠かせない3Dモデルや図面を作る職業だけに幅広い業界で必要とされています。

  • 建築業界
  • 土木業界
  • 機械業界
  • 航空宇宙
  • 電気業界
  • インテリア業界
  • 福祉業界

CADオペレーターの平均年収は?

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると、CADオペレーターの平均年収は約462万ぐらいです。

比較している他の業種がハイクラスな職種なので差は大きく見えますが、学歴や特別な資格も必要ないCADオペレーターは、年収も良い方だと思います。

職種年収
CADオペレーター461万
機械設計606万
建築設計620万
土木設計573万

【絶対知っておきたい】CADオペレーターの将来性や将来スキル

【絶対知っておきたい】CADオペレーターの将来性や将来スキル

10年後?AI時代におけるCADオペレーターの存在意義

結論から言いますとCADオペレーターは10年後も存在していると思います。

ただ技術の進歩はしていくので、やる事や存在意義は変化しているでしょう。

例えばCADオペレーターと一概に言っても、2次元CAD3次元CADのオペレーターに分かますが、筆者としては、2次元CADは徐々に活用の場が限定的になっていくと思っています。

主な理由は以下の2点です。

  • 2次元より3次元の方が関係者が形状を理解しやすい
  • 実際に3次元CADが世の中に普及している中で、2次元CADだけで図面を描くというのは、ほとんどなくなってきている
  • 建築・土木業界でもBIM/CIMに移行している
  • 機械系では3D図面(3DA)に移行している

建築・土木業界のBIM/CIMについては以下の記事を参考にしていただければと思います。

機械系では3D図面(3DA)について詳細が知りたい場合は以下の記事がおすすめです。

以上の理由でCADオペレーターは、『2次元から3次元CADを使える』という条件付きで将来性があると思っています。

ただ3DCADオペレーターについても、3D形状の作成(モデリング)ができるだけでなく、様々な付加価値を付けていかないと生き残りは厳しいでしょう。

CADオペレーターの新たな市場価値と可能性

ここ最近、メタバースやVR、NFTといったキーワードを耳にすることも増えてきたのではないでしょうか?

メタバースとは、現実の世界をマルっとバーチャル上にコピーし、そこで様々なサービスを提供する世界です。

そのメタバース空間には3Dモデルが必要になるので3DCADやBIMを使える人はビジネスチャンスです。

今のうちにメタバースやその周辺技術であるVRNFTについても勉強しておきましょう。

AIとCADオペレーター、仕事の代替は可能なのか

野村総合研究所の調査では、日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替されるとし、601種の職業ごとに、コンピューターによる代替確率を試算しています。

結果、CADオペレーターは、「人工知能やロボット等による代替可能性が高い100種の職業」の中の一つに挙げられています。

結論から申しますと、CADオペレーターはスキルアップ次第で何歳までも働けると思っています。

確かにルーチン作業的なものはAIの得意とするところなので、ここは代替される可能性は高いです。

ですが、クリエイティブなものや、人間の感性をモデルに織り込むようなものはAIでは代替が難しいでしょう。

視野を広げよう!CADオペレーターのキャリアパス

視野を広げよう!CADオペレーターのキャリアパス

未経験からCADオペレーターになる

CADオペレーターには年齢制限、学歴などの条件はありません。

また実務経験や特別な資格がなくても就くことができ、働きながらスキルアップしていく事も十分可能です。

というか、ほとんどの方がそうやって経験値を上げていっています。

詳しくは以下の記事にも書いてあるので参考にして頂ければと思います。

CADオペレーターから設計エンジニアへのキャリアアップ

CADオペレーターとして経験を積んでいると、CADを使った設計的な業務をやることも増えていきます。

そうなってくると、中には自分でも設計者(設計士)としてやっていけるのでは?と思う人も出てくるでしょう。

もちろん設計の仕事はCAD作業だけではなく、モノづくりのことも知っていないといけませんし、関係者との交渉・調整も多いです。

責任も大きい分、やいがいや給料面でも上がる傾向にあります。

そういった部分も踏まえ、挑戦したい人はCADオペレーターから設計者(設計士)への転身も可能だと思います。

プログラミングを学びCAD作業を自動化する

CAD作業の中でも繰り返し行う単純作業もあります。

そういった作業はプログラミングを使って自動化することも業界では盛んに行われています。

したがってCAD作業を熟知しているCADオペレーターからプログラマーになることも可能です。

自動化できる作業も分かりますし、それが強みになります。

現場での実際のCADの使われ方とプログラミングの両方のスキルを持っている人は筆者の感覚だとまだまだ少ないのでチャンスがあると思います。

CADとプログラミングは相性がよく、筆者は非常におすすめするスキルです。

プログラミング言語である、PythonRubyJavascriptで自動化することもできますし、各種CADメーカーが自動化ツールを提供していたりもします。

  1. CADを使って作業を行う
  2. 繰り返し作業が明確になる
  3. 繰り返し作業をプログラミングで自動化する
  4. 自動化ツールを作る

上記のフローのように、繰り返し作業をできるだけ自動化して効率を上げたいというのが企業目線ですので、こういったプログラミング技術をCAD操作とセットで身に付けておくことで企業側に自動化の提案をすることができ、重宝されると思います。

以下の記事でCADのプログラミングスクールもおすすめしているので参考にしていただければと思います。

独立・フリーランスとして活動するCADオペレーター

CADは専門職です。

スキルさえあれば働く場所や時間、仕事内容などを自由に選べるフリーランスという働き方も可能でしょう。

もちろん保障という不安面はありますが、これからの時代はライフワークバランスを充実した働き方にシフトしていくので、フリーランスも選択として考えておくことは賢明です。

自分の技術に自信がある場合は、フリーランスを始めてみるタイミングかもしれません。

CADオペレーターから異分野への関係性と可能性

CADオペレーターは建築、機械、電気など様々な業界で活躍することが可能です。

これらの業界をまたいで転職することもキャリアアップには有益でしょう。

また、3DCADオペレーターと3DCGデザイナーは色々と共通点があります。

3DCG業界は慢性的な人手不足とも言いますのでゲームや映像などが好きな人は思い切って3DCG業界に転職してみるのも良いでしょう。

今後はメタバースも加速すると思うので3DCGは注目ですね。

志望者必見!CADオペレーターの資格と取得・試験のポイント

志望者必見!CADオペレーターの資格と取得・試験のポイント

ここからはCADオペレーターとして持っていると得する資格やその取得方法についてご紹介します。

持っていると有利なCADの資格一覧

まずCADの資格としてメジャーなのは以下のようなものです。

  1. CAD利用者技術者試験
  2. 建築CAD検定試験
  3. BIM利用者技術者試験

やはり資格があると第三者に対して、自身の保有スキルが分かりやすくなるのでおすすめです。

もちろん経験も大事ですが、資格があると転職でも有利になるケースもあります。

CADの資格については以下の記事で一覧としてほぼ網羅しているので参考にしていただければと思います。

CAD資格取得のための勉強方法と試験対策

CADの資格を取得するためには、勉強が必要になってきます。

勉強のやり方としては、独学やスクールに通うというのがあります。

難易度が高い資格になるほどスクールに通く人が多い傾向です。

また未経験者でもスクールに通い、資格取得をしながら就職先も斡旋してくれるというスクールもあります。

以下の記事にCADに特化したスクールを一覧としてまとめてありますのでオススメです。

CADオペレーターの資格がもたらすメリットとは

  1. 保有スキルを証明できる
  2. 就職・転職に有利
  3. 実務にも役立つ
  4. 資格手当が出る

一般的にCADの資格取得のメリットは上記のようなものがあります。

一般的にCAD関係の資格手当は数千円/月であることが多いです。

仮に5000円/月であれば、年に換算すると6万円になるので、資格取得することでスキルアップにもなり、なおかつ年収アップに繋がるとなると取得メリットはあると言えると思います。

CADオペレーターの求人・転職動向

CADオペレーターの求人・転職動向

ここでは建築系や機械系それぞれのCADオペレーターの求人や転職動向についてご紹介します。

CADオペレーターの転職動向

CADオペレーターはモノづくりに必要不可欠な職業で、依然として重要な仕事です。

活躍できる業界も前述したとおり、建築や機械を中心に、土木、航空宇宙、電気、インテリア、福祉と幅広いです。

ただし単にCADが使えるという人材の需要は減ってきており、3次元CADや、建築・土木ではBIM/CIM、更には設計スキルなど、より付加価値のある人材の需要が高まっています。

CADオペレーターに強い転職エージェント

日本にはたくさんの転職エージェントがありますが、CADオペレーターとして転職したい場合は、その業界に特化した転職エージェントを選ぶことが非常に重要です。

仕事の専門用語も理解していますし、業界にも精通しているためです。

以下にCADオペレーターに強い転職エージェントをまとめてありますので参考にしていただければと思います。

志望動機の書き方や面接の準備は以下の記事がおすすめです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回はCADオペレーターの将来性、生き残っていくためのシナリオについてデジタルエンジニアリング業界で20年以上働いてきた筆者が他にはない切り口で、日々実感している内容も踏まえて書いてみました。

人生100年時代と言われる中、リスキリング(新しい仕事、今の仕事を改革するためのスキル)、アップスキリング(現スキルのアップデート)は当たり前になりつつあります。

これからCADオペレーターになろうと思っている人や、今CADオペレーターとして活躍している人にも参考になれば幸いです。

CADオペレーターの悩みや相談はこちらまで

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